先達はあらまほしきことなり

デジタルテクノロジーの活用と展望

プログラミングは限界費用を下げるストックビジネスのキング

限界費用とは、「単位生産量当たりのコスト増加量」だ。
解説しているサイトはたくさんあるので、詳しくはそちらで。

フロービジネスとストックビジネスの違いはこの限界費用で区分けできる。

y:コスト量
x:生産量
a:係数

フロービジネスのコスト計算式
y=ax

ストックビジネスのコスト計算式
y=\log{a}(x)

フロービジネスでは生産量に比例してコストがかかる。一方、ストックビジネスでは生産量を増やすほど、コストがかからなくなる。現場感覚的にいえば、同じサービスを提供する場合、過去に同じサービスを提供していればしているほど、収益率が良くなる。プログラミングの仕事でいえば、同じビジネスロジックを処理するプログラミングコードを開発すれば、複数のアプリケーションに転用できる。それに対して、接客業などのフロービジネスは、毎回同じ接客サービスを提供するのに同じコスト(時間・体力)をかける必要がある。

限界費用=グラフの傾き

比例関数の傾きはいつまでも同じなので、フロービジネスの限界費用は一定だ。対数関数の傾きは先に行けば行くほど緩やかになる。つまり、フロービジネスは限界費用を下げるのが難しいが、ストックビジネスでは限界費用は生産量を伸ばすほど逓減するのだ。

(参考)
sawaqen.hatenablog.com