先達はあらまほしきことなり

デジタルテクノロジーの活用と展望

VBAの帳票作成の優位性

紙はまだ当分なくならない

途中まではペーパーレスだが、最終的には紙で出力するニーズは多い。FAXこそ公衆電話のように見かける機会が少なくなってきているが、ビジネスシーンで紙を見ない日はない。紙で出力して、定規や蛍光ペンを使ってチェックする業務は、IT化で少なくなってきているが、取引先への定期的な売上報告などは、紙を前提にした報告書という形でやり取りされる。例えば、Eメールにエクセルファイルを添付する場合、受け取った方はそのエクセルファイルを印刷するので、実質的には紙ベースのコミュニケーションだ。

相手がPCを持っていないケース

私が開発した地方卸売市場の会計システムがある。現在もそのシステムは稼働しており、機能追加なども随時行っている。例えば、このようなシステムでは、競りの売り手、買い手に明細書を配布する必要がある。競りに参加されている方々は個人で参加されているケース、高齢者のケースが多い。そのため、EメールやPDFといった電子記録でのやり取りはできない。取引記録の形態は必然的に紙ということになる。

帳票作成機能が充実しているVBA

このような紙ベースのビジネスコミュニケーションではVBAが活躍する。ワード、エクセルなどのOffice製品は帳票整形機能が充実しているソフト群だ。JavaPythonでも帳票作成はできるが、VBAで帳票作成をする手軽さには及ばない。