先達はあらまほしきことなり

デジタルテクノロジーの活用と展望

付加価値より市場価値

付加価値

社内の企画会議で付加価値をつけて売ろうというような会話がされる。付加価値の一般的な定義は、既存のサービスに対するオリジナルのサービス部分だ。既存サービスにその会社の独自サービスを付加して差別化を図るマーケティング戦略である。

付加サービス

付加価値という言葉の使われ方に違和感を覚えることがある。例えば、会議での使われ方。なぜなら、価値とはそのサービスを購入する側の評価で決まるものであるからだ。付加サービスが必ずしも価値があるとは言えないのではないか。付加サービスに価値があるというのは、市場にさらして初めて分かるものだ。

市場価値

私はそのような観点から、自分の仕事については、付加価値よりも市場価値を強く意識している。付加サービスを考えるより、本来価値を高めることが大事だと思うからだ。私が提供するシステム開発というサービスに対して、何か独自サービスを足すという発想ではなく、核心部分の開発品質を高めることに集中する。それにより、開発スピードやシステム品質(保守性・拡張性)を高めることができ、顧客満足度が上がるからだ。