先達はあらまほしきことなり

デジタルテクノロジーの活用と展望

2018-01-01から1年間の記事一覧

システムエンジニアとプログラマーの違い

アプリケーションを設計・保守するのがシステムエンジニア システムエンジニアの仕事の領域は広範囲だ。システム開発のほぼ全工程はシステムエンジニアによって管理されている。しかし、一人のシステムエンジニアが全領域をカバーして仕事をしているケースは…

事務仕事の完全自動化もできる!?VBA

データを滑らかに流す 本ブログの過去記事で記しているように、ホワイトカラーの定型業務は、PCにすでにインストールされているExcelやAccessで自動化できる。Windowsの機能もVBAから呼び出せる。インターネットともシームレスに連携できる。定型的な事務作…

インターネットと連携できるVBA

HTTP接続 VBAにはインターネットから情報を取得したり、インターネットに情報を発信したりできる機能がある。ブラウザを介して接続することもできるし、ブラウザを介さないで接続することもできる。インターネットとつながるにはHTTPというプロトコルで情報…

Windowsの機能をシームレスに利用できるVBA

ExcelVBAやAccessVBAで業務アプリケーションを作る優位性は様々あるが、Windowsの機能と組み合わせて使う例を紹介する。 タスクスケジューラ あらかじめ時間を設定しておき、ExcelやAccessを起動させることができる。タスクスケジューラを使えば、人がPCを使…

守りのITと攻めのIT

「守りのIT」は定型業務へのIT活用、「攻めのIT」は非定型業務へのIT活用といえる。 「守りのIT」は紙や手作業をやめて業務を効率化し、無人化・省人化するITを指す。手作業から解放された人がより高度な仕事をするのをサポートするのが「攻めのIT」だ。「攻…

Officeの機能をシームレスに利用できるVBA

連携していないアプリケーションは手動作業の多くが残る お客様情報と購入商品と支払い方法などを入力すればボタン1つで注文書を作成するExcelツールがあるとする。お客様情報はあらかじめマスタ情報としてシートに設定しておけば、注文書発行のたびに一から…

どれか1つならExcelVBA一択

学習コストがすぐ回収できる ExcelVBA、AccessVBA、WordVBAなどがあるが、ノンプログラマーのビジネスパーソンが1つ選ぶならExcelVBAだ。ハードルが低い割に、短くてもすぐに役に立つプログラムが多い。ホワイトカラーの職場では、Excelで行っている業務は…

VBAの帳票作成の優位性

紙はまだ当分なくならない 途中まではペーパーレスだが、最終的には紙で出力するニーズは多い。FAXこそ公衆電話のように見かける機会が少なくなってきているが、ビジネスシーンで紙を見ない日はない。紙で出力して、定規や蛍光ペンを使ってチェックする業務…

Excelで開発できるツールをWEBアプリケーションで開発するとコストが数十倍かかる

思考実験 ExcelVBAで開発されたツールがあるとする。Excelのシートにお客様情報と売上情報入力し、請求書をエクセルファイルとしてい出力することができる。 WEBアプリケーションで同じことをやろうとするとどうか。工程を大きく2つに分けると次のようにな…

普段の手作業を自動化する

手作業で何をしているか 自動化するにあたって、手作業を改めて手順書にしてみると、単純なことの繰り返しであることに気づくことが多い。コピペ、フォントの変更、罫線で体裁調整、など。エクセルで関数を設定する場合も、1番目のセルに関数式を設定してあ…

VBAはホワイトカラーの定型業務を自動化するプログラミング言語

VBA

オフィスワーク向けのアプリケーション アプリケーションには、 娯楽向けのゲームアプリケーション ロボットや家電に内蔵されている組込み系のアプリケーション ホワイトカラーの定型業務を自動化する業務アプリケーション などがある。 ホワイトカラーの仕…

自分のビジネス(業務)を持っている人が習得が早い

学んでも使えない英語の二の舞にならないように プログラミングスキルは使うことで初めて身につく。技術書は構文を勉強するには、体系的にまとめられているので有効だが、実用的に使う技術はほとんど身につかない。英語の構文を勉強しても、英語を話せないま…

開発スコープを決める

どこまで自動化するか 業務を効率化するために、アプリケーションで自動化するのだが、その際に大事なのは自動化する部分と手動のままの部分をはじめに切り分けておくことだ。すべて自動化できればよいが、どうしても手作業の部分は残るものだ。自動化の対象…

プログラミングは限界費用を下げるストックビジネスのキング

限界費用とは、「単位生産量当たりのコスト増加量」だ。 解説しているサイトはたくさんあるので、詳しくはそちらで。フロービジネスとストックビジネスの違いはこの限界費用で区分けできる。 :コスト量 :生産量 :係数 フロービジネスのコスト計算式 ストック…

プログラマーが関わる事業

プログラマーが関わる事業は3つに分けられる SES 受託開発 自社製品開発 会社に所属しているプログラマー、フリーランスのプログラマーに関わらず、職業としてのプログラマーは3つの内のどれかのビジネスに従事している。 SES システムエンジニアリングサ…

プログラマーの雇用形態や働き方

本記事ではプログラマーの多様な働き方の一部を紹介する。 正確な統計データがないので、割合は分からない。 プログラマーのほとんどは正社員や契約社員が多い印象だ。一方で、フリーランスとして業務委託契約というかたちで働いている人も少なくなく、他の…

プログラマーはどこで仕事をしているのか

日本のプログラマー人口 プログラマーという肩書または職種で仕事をしている人はどれくらいいるのか。正確な統計データはないが、「IT人材白書2015」によると日本のITエンジニアは84万人という。ITエンジニアをどう定義しているかは明確ではないが、プログラ…

全部こなせるプログラマーは少ない

多くのプログラマーは一部の改修を手伝ったことしかない人がほとんどだ。プログラマーといってもひとりでプロダクトを生み出せる人は少ない。私の経験上の統計では0.1%程度かもっと少ないかもしれない。多くのプログラマーの日常業務は、既存のプロダクトの…

サステーナブルな環境を整える

スキル習得工程を維持するには循環サイクルを構築することが大事だ。行き止まり感、暖簾に腕押し状態では習得意欲は維持できない。サステーナブル環境の主要な要素は以下の3つ。 インプットの投資を惜しまない アウトプット環境を整える 楽しみを見つける …

使ってもらうことが最後の仕上げ

小さくても、何かの業務を自動化するツールが出来上がったら、さっそくその業務に携わる人に使ってもらうことが大事だ。複数の実務担当者に使い勝手を忌憚なく発言してもらうことで、そのツールの実用的な品質レベルを高めることができる。 複数のユーザーの…

有形無形の成果物を残す

2種類のアウトプット アウトプットとは成果物を作る作業だ。成果物は目に見えるもの、見えないもの両方ある。 見える成果物を残す まずはプログラミングの初級者は目に見える成果物に力点を置く方がよい。プログラミングして何か1つの動作でいいから動くコ…

EUD環境

(引用) エンドユーザーが、業務の効率化を図るために、自らシステムの開発を行うこと。たとえば、データベースや表計算ソフトのマクロ機能を利用して、既存のアプリケーションをカスタマイズする。 http://kotobank.jp/word/EUD-687 システム化は自動化ツー…

脱属人化

属人化=悪ではない 属人化は完全になくすことはできない。なぜなら、まだ前例やお手本のないビジネスに挑むときは、その人が第一人者であり、その人オリジナルの手順で業務を作り上げるしかないというケースがあるからだ。他にも属人化で仕事をこなすしかな…

ホワイトカラーのExcel作業

VBA

事務作業と言えばExcel 小売業、不動産業、保険業などほとんどのビジネス分野のほとんどのホワイトカラーはExcelで作業している。ちょっとしたメモから役員決裁の答申資料までExcelで作成している。取引先との情報共有資料としてExcelファイルをメールに添付…

EUCプログラマーになる

(引用) EUCとは、企業などで情報システムを利用して現場で業務を行う従業員や部門(エンドユーザ、ユーザ部門)が、自らシステムやソフトウェアの開発・構築や運用・管理に携わること。 EUC(エンドユーザコンピューティング)とは - IT用語辞典 これからVBAの…

プログラミングスキルはコーディングスキルだけではない

プログラムには何が書いてあるのかを改めて俯瞰してみると、シンプルさと難しさを併せ持っていることに気づく。 業務アプリケーションの中身 シンプルさ 理論的には中学校の教育レベルで理解できることばかり 難しさ 業務を客観的かつ大局的に捉えないと、ロ…

付加価値より市場価値

付加価値 社内の企画会議で付加価値をつけて売ろうというような会話がされる。付加価値の一般的な定義は、既存のサービスに対するオリジナルのサービス部分だ。既存サービスにその会社の独自サービスを付加して差別化を図るマーケティング戦略である。 付加…

手を動かすモチベーションをどう維持するか

手を動かしてこそ プログラミング学習で重要なのは手を動かして実際にコードを記述することだ。しかし、手を動かすことを億劫に感じて、スキル習得が進まない人が少なくない。 プログラミングスキルはひみつ道具 実は、手を動かし続けることができれば、あっ…

習得スキルの活かすには、研究が必要

基礎と応用の間に流れる大きな川 技術書で基本的な学習を完了しても、現実社会の課題を解決するためのスキルとしてはまだ頼りない状態だ。なぜなら、現実社会の課題は技術書では無視している厄介なものがたくさん存在するからだ。 現実社会の課題は問題集レ…

失敗の種類でレベルが分かる

エラーは相棒 プログラムがノーミスで完成することはない。成功までに何度も失敗を経る。プログラミングにおいて失敗とはエラーを意味する。どんな上級レベルのプログラマーでもエラーに遭遇する。上級レベルのプログラマーは人一倍エラーに遭遇して苦労して…