先達はあらまほしきことなり

デジタルテクノロジーの活用と展望

プログラマーはどこで仕事をしているのか

日本のプログラマー人口

プログラマーという肩書または職種で仕事をしている人はどれくらいいるのか。正確な統計データはないが、「IT人材白書2015」によると日本のITエンジニアは84万人という。ITエンジニアをどう定義しているかは明確ではないが、プログラムは書かない・書けないエンジニアも含まれているはずなので、84万人より少ないということになる。プログラムを書かない・書けないエンジニアとは、インフラ運用のエンジニアや、昔は書けたがプロジェクトの上層で管理職になったPMOのことを指す。ITエンジニア=プログラマーと読み替えてみて、約80万人のプログラマーはどこで仕事をしているのだろう。

さまざまな仕事環境

昨今、ノマドやリモートワーカーという言葉が取り上げられることが多いせいか、プログラマーといえば、ラフな格好で好きな場所で仕事というイメージが一般的には強いが、約80万人の内のほとんどは、企業の情報システム部やシステム推進部や開発部の執務室や研究室に常駐して仕事をしている。自由な服装のプログラマーはいるが、ほとんどはスーツか作業着だ。このような仕事環境の違いは開発するアプリケーションの違いに関係している。

  • WEBアプリケーションのプログラマーフリーランスベンチャーの方が多いので、ラフな格好で好きな場所という仕事環境
  • ゲームアプリケーションのプログラマーは常駐して作業を行うが、服装は自由という仕事環境
  • 業務アプリケーションのプログラマーは社外秘のデータを扱うので社外から隔離された執務室という環境
  • 組込みソフトウェアのプログラマーはハードウェアと連携して作業するため作業着を着て研究室や工場という環境

多数派は一般の人の目に触れない

カフェでPCを開いて系のプログラマーは少数派であり、一般の人の目につかない場所で作業しているプログラマーが多数派だ。プログラマーに憧れている人や目指している人は、なりたいプログラマーの仕事環境について調査してみることをオススメする。目標をリアル化すれば、近づくヒントになるからだ。