先達はあらまほしきことなり

デジタルテクノロジーの活用と展望

プログラマーの実像

システムエンジニアとプログラマーの違い

アプリケーションを設計・保守するのがシステムエンジニア システムエンジニアの仕事の領域は広範囲だ。システム開発のほぼ全工程はシステムエンジニアによって管理されている。しかし、一人のシステムエンジニアが全領域をカバーして仕事をしているケースは…

自分のビジネス(業務)を持っている人が習得が早い

学んでも使えない英語の二の舞にならないように プログラミングスキルは使うことで初めて身につく。技術書は構文を勉強するには、体系的にまとめられているので有効だが、実用的に使う技術はほとんど身につかない。英語の構文を勉強しても、英語を話せないま…

開発スコープを決める

どこまで自動化するか 業務を効率化するために、アプリケーションで自動化するのだが、その際に大事なのは自動化する部分と手動のままの部分をはじめに切り分けておくことだ。すべて自動化できればよいが、どうしても手作業の部分は残るものだ。自動化の対象…

プログラミングは限界費用を下げるストックビジネスのキング

限界費用とは、「単位生産量当たりのコスト増加量」だ。 解説しているサイトはたくさんあるので、詳しくはそちらで。フロービジネスとストックビジネスの違いはこの限界費用で区分けできる。 :コスト量 :生産量 :係数 フロービジネスのコスト計算式 ストック…

プログラマーが関わる事業

プログラマーが関わる事業は3つに分けられる SES 受託開発 自社製品開発 会社に所属しているプログラマー、フリーランスのプログラマーに関わらず、職業としてのプログラマーは3つの内のどれかのビジネスに従事している。 SES システムエンジニアリングサ…

プログラマーの雇用形態や働き方

本記事ではプログラマーの多様な働き方の一部を紹介する。 正確な統計データがないので、割合は分からない。 プログラマーのほとんどは正社員や契約社員が多い印象だ。一方で、フリーランスとして業務委託契約というかたちで働いている人も少なくなく、他の…

プログラマーはどこで仕事をしているのか

日本のプログラマー人口 プログラマーという肩書または職種で仕事をしている人はどれくらいいるのか。正確な統計データはないが、「IT人材白書2015」によると日本のITエンジニアは84万人という。ITエンジニアをどう定義しているかは明確ではないが、プログラ…

全部こなせるプログラマーは少ない

多くのプログラマーは一部の改修を手伝ったことしかない人がほとんどだ。プログラマーといってもひとりでプロダクトを生み出せる人は少ない。私の経験上の統計では0.1%程度かもっと少ないかもしれない。多くのプログラマーの日常業務は、既存のプロダクトの…

サステーナブルな環境を整える

スキル習得工程を維持するには循環サイクルを構築することが大事だ。行き止まり感、暖簾に腕押し状態では習得意欲は維持できない。サステーナブル環境の主要な要素は以下の3つ。 インプットの投資を惜しまない アウトプット環境を整える 楽しみを見つける …

EUD環境

(引用) エンドユーザーが、業務の効率化を図るために、自らシステムの開発を行うこと。たとえば、データベースや表計算ソフトのマクロ機能を利用して、既存のアプリケーションをカスタマイズする。 http://kotobank.jp/word/EUD-687 システム化は自動化ツー…

EUCプログラマーになる

(引用) EUCとは、企業などで情報システムを利用して現場で業務を行う従業員や部門(エンドユーザ、ユーザ部門)が、自らシステムやソフトウェアの開発・構築や運用・管理に携わること。 EUC(エンドユーザコンピューティング)とは - IT用語辞典 これからVBAの…

プログラミングスキルはコーディングスキルだけではない

プログラムには何が書いてあるのかを改めて俯瞰してみると、シンプルさと難しさを併せ持っていることに気づく。 業務アプリケーションの中身 シンプルさ 理論的には中学校の教育レベルで理解できることばかり 難しさ 業務を客観的かつ大局的に捉えないと、ロ…

手を動かすモチベーションをどう維持するか

手を動かしてこそ プログラミング学習で重要なのは手を動かして実際にコードを記述することだ。しかし、手を動かすことを億劫に感じて、スキル習得が進まない人が少なくない。 プログラミングスキルはひみつ道具 実は、手を動かし続けることができれば、あっ…

習得スキルの活かすには、研究が必要

基礎と応用の間に流れる大きな川 技術書で基本的な学習を完了しても、現実社会の課題を解決するためのスキルとしてはまだ頼りない状態だ。なぜなら、現実社会の課題は技術書では無視している厄介なものがたくさん存在するからだ。 現実社会の課題は問題集レ…

失敗の種類でレベルが分かる

エラーは相棒 プログラムがノーミスで完成することはない。成功までに何度も失敗を経る。プログラミングにおいて失敗とはエラーを意味する。どんな上級レベルのプログラマーでもエラーに遭遇する。上級レベルのプログラマーは人一倍エラーに遭遇して苦労して…

プログラマーに必要なプログラミング以外のスキル

本記事では業務アプリケーションのプログラマーに焦点を当てる。プログラミング以外であった方がいいというスキルは無限にあるが、ないと仕事として成立しないというスキルは次の2つだ。 業務把握スキル コミュニケーションスキル 業務把握スキル ゲームア…

社会人の途中でプログラマーになる方が良いこともある

VBAは業務アプリケーションの開発言語だ。(VBAでゲームを作ることも可能だが) Excelでの手作業を自動化する 企業情報をデータベース化するためにAccessを使う などがVBAで求められるシステム要件だ。 要するに、多くの場合で、すでに存在する業務を人力を…

みんないつからプログラマーになるのか

私の肌感覚的には、趣味や学校で十分にプログラミングスキルを磨いてからプログラマーになった人は少数派なようだ。 のちにプログラマーになる多数派の人たちはどのようにプログラミングスキルを身につけるのだろうか。 いろんなプログラマーに出会ってリサ…

誤解されているプログラマー像と実像

プログラマーってどんな職業か知りたい人向けにひと言。プログラマーの仕事を知らない人は、キーボードを高速にタイピングしている姿を想像するらしい。 私の友人もそういうイメージを持っていた。「えっ、そうじゃないの?」 と意外そうだった。プログラミ…