先達はあらまほしきことなり

デジタルテクノロジーの活用と展望

プログラマーに必要なプログラミング以外のスキル

本記事では業務アプリケーションのプログラマーに焦点を当てる。

プログラミング以外であった方がいいというスキルは無限にあるが、ないと仕事として成立しないというスキルは次の2つだ。

  • 業務把握スキル
  • コミュニケーションスキル


業務把握スキル

ゲームアプリケーションはある優れたクリエイターの空想物語をだれでも追体験できるテクノロジーと言うことができる。一方、業務アプリケーションはビジネス業務を自動化するテクノロジーと言える。ゲームアプリケーションは空想ファーストで、業務アプリケーションは実務ファーストだ。ゲームアプリケーションは現実社会を無視して開発できるが、業務アプリケーションはそうではない。自動化したい対象の業務がないと開発しようにもとっかかりがない。いろんな分野のビジネス現場の実務を理解することから開発がスタートする。よって、業務把握スキルは必須なのだ。


コミュニケーションスキル

ここでいうコミュニケーションスキルは、芸能人のような人を引き付ける高度なものではない。世渡りを上手くするような類のものでもない。先に挙げた業務把握スキルとセットで使うためのスキルだ。業務を把握する上でほとんど唯一の方法が事業部の担当者に業務を教えてもらうことだ。事業部の人にとっては本業の仕事がメインであり、業務を他人に説明している時間はあまりない。そんな多忙な人から業務を漏れなく聞き出すことが重要な任務だ。しかし、一度ですべて聞き出すことは不可能な話でもある。後で聞き漏れていたことや、きちんと理解できていなかったことが出てくる。そんな時は再びコンタクトをとる必要がある。相手にこんな忙しい時に面倒くさいと思わせないような気づかいという意味でのコミュニケーションスキルを身につけておくことが大事だ。会話やメールなどのバーバルなコミュニケーションスキルに加えて、身だしなみや話しかけやすい雰囲気などのノンバーバルな部分もスキルとして併せ持ちたいところだ。