先達はあらまほしきことなり

デジタルテクノロジーの活用と展望

プログラマーの雇用形態や働き方

本記事ではプログラマーの多様な働き方の一部を紹介する。
正確な統計データがないので、割合は分からない。

プログラマーのほとんどは正社員や契約社員が多い印象だ。一方で、フリーランスとして業務委託契約というかたちで働いている人も少なくなく、他の職種に比べると多いといえる。

正社員や契約社員プログラマーの実像

一例として、SESビジネスに関わっているプログラマーを紹介する。プログラマーを自社で育て、元請けの企業へ派遣している企業に属しているプログラマーだ。こういう客先企業へプログラマーを常駐させるビジネスをSESという。SES事業を軸にしている企業の特徴は、自社内には社員がほとんど姿を現さないというところだ。例えば、社員が100人いたとして、自社の本社には通常10人しかいなく、90人は客先企業に通勤している。多くのケースで数人が1チームとして、客先企業に常駐している。ベテランのプログラマーがチームリーダーとなり中堅や新卒を統率する形態が一般的だ。プログラマーとして未熟であっても、緩やかにスキルアップできる環境に身を置ける。

独立系プログラマーの実像

  • SESビジネスでクライアント企業に常駐している
  • クラウドソーシングのサービスに登録し、受託開発をしている

など、フリーランスなどいわば独立系のプログラマーの働き方は、正社員や契約社員と一見変わらないが、仕事を選ぶ裁量が100%自分にあるという部分で違いがある。独立系プログラマーは今の業務委託契約期間が満了になった後のことを常に考えている。次の職場候補になるところや人とのコネクションづくりを大事にしている。それ以上に意識していることがある。それは自分の市場価値を上げることだ。つまり、技術力の向上だ。今いる現場での作業をこなすだけでなく、技術力を高めることに余念がない。