先達はあらまほしきことなり

デジタルテクノロジーの活用と展望

フロービジネスとストックビジネス

一般的な定義では、取引当たりの顧客との関係コストで両ビジネスに分類している。
小売業は取引の都度関係構築が必要なのでフロービジネスであり、不動産業は一度関係構築すれば継続的な取引が見込めるのでストックビジネスであるといった具合だ。

本記事では、以下のように再定義し、両ビジネスの違いを見てみる。

フロービジネスはライブ感のあるサービスを提供し、ストックビジネスは自動化されたサービスを提供する。


接客業はフロービジネスと言われる。
いかにそのお客様にとっての特別感を感じてもらうかが大事。
接客業はローカライズ・カスタマイズ商売だ。
お客様は接客サービスに対して、ローカライズコストを払っていることになる。



業務アプリケーションのプログラマーはどちらかと言えば、ストックビジネスの側面が強い。
お客様のローカライズ・カスタマイズ業務を統合し、標準化することが求められる。
標準化したビジネスロジックをシステム化という形で納品する。
お客様はローカライズコストを最小化するために標準化コストを掛けていることになる。